art-P capsule

フリーMC。2004年から映画とロックを作っています。ジャンルレスボーカルや表現を生業としている日々を記しています。2004年12月より毎日更新。

最終的に全部もってく

rubenjuri2016-01-14

声を張ることがあまりないセガレがすぐ側で「嗚呼!」と声を上げる。
私が足の裏を揉んでいたので、或は痛かったのか、と、一瞬思ったが。
私に振り返り
「スネイプ先生が」
・・・。



ハリーと共にリアルタイムに同年代をホグワーツに育てていただいたので親としてもショックです。
セガレは特に、本を全て読み漁ってからの映画であり、これだけは母と必ず1度は劇場に行くことが、暗黙の了解に。
スネイプのリリーへの純愛が凄まじ過ぎて、母は後日またひとりで観に行った。
セガレも、その部分を刻む為に、また、後日、行ったという。
一時期は、LINEのトップ画像をリリーにし、アイコンをスネイプにしようとしていたこともあったらしい。
あのシーンは映画史に残ると思った。突き動かされた。
セガレからきいたのだが、アラン・リックマン本人も、スネイプと同様に、思春期からお付き合いをしていた人と近年に結婚したという。
「あー。そうかー。そしたら、いろいろあっただろうし、だからあの演技が出来たんだろうね。」
と、勝手なことを言うのさ。



表現に於いて時折言われる。
「結局、関係ない顔をして、最終的に全部もってった感じですね。」
それは意図していないが、多くを敵に回し、多くの賛同者を得る。
そしてそれはとてもエネルギーを消耗してしまい、精神衛生上辛く、最後には壊れかける。
自律神経を失調しかねない。



スネイプとはそんな存在である。
アラン自身はそうではなくても、否、大なり小なり表現者とはそういう存在であろう。



今は。
あのシーンを観ていたいと思う。
セガレが全部もっているはずだ。
情操が詰まっている。



セガレは高校時代、ヴォルデモード役を演じた。
もちろん観てはいないが、スネイプにとっても最大の敵の役である。
リリーを奪った最凶の敵である。
私に似ているなぁ、と、こういう時に思う。
何の儀式なのだろうか。



スネイプ先生、ありがとうございます。
アラン・リックマンさま、お疲れ様でございました。