結局、未だにまんじりとも出来ない、私のにょろが朝日を浴びている。
不憫な愛すべき白い奴。
高反発な抱き心地。
羽交い締めだぜ。
「眠い」ひとの攻撃からは、俺が守るぜ!
心配しないで眠れ!
安心して寝ろ!
でも、吸い込まれたら、行くから。
悪いけど。
とにかく、寝なさい。
あんなに三日と空けず連絡をしていたマダムをしばらく放ったらかしで、それも、少し忘れかけていたら、あちらから、このところ、頻回に電話がある。
反省。
あんなに放ったらかしたのに、変わらず私を頼ってくれるのね。
私の天使。
今日は、怒りの中に少しだけ生まれている落胆を隠さない。
ただ、聞いてさしあげる。
若い時、辛い時、マダムはさりげなく現れて、何も聞かないで一言、言の葉、空中にヒラヒラ投げて出て行き、それが私の髪の毛の上に落ちて来た頃にはすっかり癒されていたものです。
ここ数年は、逆をしたいと思って、や、彼女みたいになるのはまだ無理ですけれど、立場としては、立ち位置を逆にバミっています。
ニコイチだと思われているのに、こんなんじゃ、駄目だな。
好きな気持ち、会いたい気持ちは、変わらないのですよ。
セガレだって、同じ気持ちです。