art-P capsule

フリーMC。2004年から映画とロックを作っています。ジャンルレスボーカルや表現を生業としている日々を記しています。2004年12月より毎日更新。

砂浜の情事

着信音が着メロディという単音で作れる機能を帯びた時、俺様は3種類の着信メロディを拵えた。
ソ ソファミファソ ソ ソファミファソ ラソラソラソラソミーファーソ レーード
と、
ラシラドードシドシラソファー ミファミシシシレ ドードシードシラー
と、
ドーシラシド ミラファレミー シードラファーラー
だ。
著作権とかアレかなぁ。
昔のローカルCMソングだ。
お粉やさんと時計屋さんと人形やさん。
人形やさんは同級生とパイセンがいますので、やいやい言われないかもな。
や、だって、単音だしね。今はないCMだろうしね。音色も1種類しかなかったしね。それにそもそもあんまり着信なかった時代だしね、家電が主流だしね。関西で流れても誰もわかってはくれないしね。


そんなことはどうでもいいんすよ。
その着メロディが、オリジナル音源で出来るってなった時。
俺様が真っ先に選んで使っていたのは、『チャイナガール』だ。
着信したら流れる。
でも本当は、私がかけたらみんなの携帯電話からこれが流れるのがいいのにって思っていた。しかしその頃はそんな区別は出来なかったからね。


「新曲は本当の彼女がプロモーションビデオに出ちょーよ!」
めっこがうちのクラスに教えに来てくれた。
「彼女のコトを歌っちょーにぃ。中国人だとねー。」
わぁ。デビッドボウイの彼女、中国人なんだー。へー。


イントロのコーラスがサビよりも歌われる曲って、そう多くない。
めっこがよく口ずさんでいたなぁ。
俺様も、よく口ずさむ今でも。
今でもだ。
ってか、数ヶ月に1度、聴き続ける期間がある。かけッパってやつさ。


さて、思い出せないのは時系列だ。
プロモーション事情的に推測すると、LPを日本で発売してから、来日。
が、自然だろう。
先行して自国で発売じゃないですかね。


思春期の俺様には此処が重要だったに違いないのだけど、忘れた。
何故なら、上乃木のタクちゃんちで、あ、女子高だったんだけど中3時代のクラスが超仲良しだったから、よく男子も女子もいろんな子の家で集まっていたんだけど、奴んちにあった週刊誌なのか誰かが持って来たモノなのかは憶えていないけど、来日中の様子を絵入りで載せてあったのをみんなで読んでいたんだが、凄過ぎて感情が何も湧かない感じになってしまった。
「これはウソだわ。週刊誌ってすげーな。」と、いった、感じ。
絵は、閉じた扉から行列する日本人女性。
「NEXT!!」っつって叫ぶと1人出てきて1人入っていく。
そう。
ホテルでの彼。
イラスト入りだぜ。


いいけどね。
真偽の程とかより、並ぶ女子オイ!・・・みたいな。
ウソだとしても、書く奴オイ!!・・・みたいな。


まー、そんなことは面白可笑しく同級生たちと笑い飛ばしてだ、楽曲は誰かがいつも持っているし、夜になると小林克也が中国人の彼女の姿入りで流してくれるし、まーあ、大好きな曲っす。


あ。
あと、アレは本当なのかな。
幼稚園児の頃に彼女の取り合いで殴り合いの喧嘩をして独眼になったというのは。


思春期の俺様にとって、彼は、女の人が全てなのかなっていう感じです。
そんな彼が、日本で記事のようなコトになるとは思えないですなぁ。ええ。ええ。
ま、いいけどね。


プロモのイチャこきぶりが、YouTubeでいつでも観れるようになった今でも微笑ましいです。
カリフォルニアの空の下、波打ち際で濃厚な口づけしたりー。
ベッドに横たわる彼女に飛びかかったりー。
可愛い可愛いカップルです。


んで、
「彼女は言うんだ」
「シー・・・」
「彼女は言うんだ」
「シー・・・」
「彼女は言う・・・」
からのギターソロ。


すっばらしい!!
ギターという道具をよく女性に見立てるけど、このソロは完全に彼自身の感情でしかない。
中華っぽいイントロのテーマが素知らぬ風に流れるからこそ、彼のギターが感情的でいいよね。
好きです。



あ、ほんでね、近年は、んーと、東京方面の友人がご夫妻で彼の生誕を祝うので知ったのですけどもね。
兄貴と同じ誕生日なんで、いつもお誕生日に思い出すんです。
ついでに言うと、エルビスもなんだけども。
あ、シモヤマさんもや。
みんな逝ったがな。
おいー。




では。
敢えてこの言葉でお送りしたいと思います。


メリークリスマス、ミスター。



つい、このシリーズ買っちまうけど、完全なジャケ買い状態。
蔦の模様すきなんすよ。