art-P capsule

フリーMC。2004年から映画とロックを作っています。ジャンルレスボーカルや表現を生業としている日々を記しています。2004年12月より毎日更新。

おあずけ

rubenjuri2009-11-16

「けぇれ。けぇってくれ。泣いてんだ。それどころじゃねぇんだ。頼むけぇってくれ。」
取り囲まれた弥太さんは、そう言いながら、涙ながらに峰打ちで太刀回った。


前編を400回ほど、7年前に観続け、そして、夕べ、実に7年越しで後編を観ました。
そうだな。ガキの頃に観たって、解んなかったって、ことだな。
だから、7年もおあずけ食らってたんだ。
すごい私おとなんなったってことだよな。
マキノ監督本人より深く理解しているのかもしれないな俺様。


惚れた女を守ろうとしては全て裏目に出てしまう弥太郎さん。
彼女が深く傷ついていると知った時の落胆は計り知れません。
今は本気で太刀回れない。
やって出来ないこともないが、こんな時に来られちゃ迷惑だ。
バッサバッサと峰打ちで打ち落とされて、敵は全員、恐れをなして、立ち上がり、逃げ帰る。
そんなこと、おかまいなし。それがどうした。放っておいてくれ。
悲しいんだ。
泣いているんだ。



真っすぐな、いい男。
ガキにゃ、解るメェ。