art-P capsule

フリーMC。2004年から映画とロックを作っています。ジャンルレスボーカルや表現を生業としている日々を記しています。2004年12月より毎日更新。

Take Me Higher

rubenjuri2008-11-22

周知の通り呉服屋の娘なので、市販の半纏を買った事、なかった。本日、一目惚れして、メンズの半纏、買いました。
誂えた物を親に与えられ続けてきたので、とても新鮮です。
嫁いでからは、ママにおねだりしにくいので、少々傷んでいても着続け、いよいよダメになると、幼少のセガレはすぐに大きくなるので1年毎に与えられている為、着なくなった4歳くらいの頃のから順番に私が着ていました。だって4歳の頃くらいから、セガレと肩幅おんなじなんだもん。そして、袖は半袖っぽくなるので、水仕事の度に脱がなくてもイーーーー!oh yeah! あ、ちなみに、胸板は、セガレの2歳くらいの頃には超えられていました。ダッコすんのどんだけ辛かったか。でもお陰で健康なので、有難いです。あ、今度、証拠写真を元家からパチってきてアップします。
で、セガレのも着尽くして、さてどうしたものかと悩んでいた頃、兄貴から荷物が届きました。大きいパッキンの中に何が入っていたか全然覚えてないけれど、ひときわ輝いていたのはママが兄貴の為に誂えて与えたのであろう、赤い半纏。「っっっっしゃーっ!」って、言って喜んだ。
でも、多分、兄貴にしたら嫌がらせ。まさかタイムリーな需要に供給してしまったなぞとは思いますまい。
メモには走り書きが。
  「おに(お兄ちゃんの意)がjuriに気の利いた物を送る訳がない。」
半纏だけ異常に嬉しい。でもダイッキライ。いつだってそうだ。電話したって切るんなら、しない。ママがしろって言ったって、しない。
その後、兄貴は逝っちまいました。
後悔なんて、してない。電話なんて、しない。逝っちゃうってわかってても、しなかった。しない。
でも、ビッリビリになって、中の綿まで出てきて、ボロッボロだけど、引っ越しには連れて来て、昨夜まで、羽織っていました。
半纏だけは、ありがと、おに。それと、ごめんな部分は、ごめん。でも、電話はしない。後悔してない。して、ない。
兄貴の彼女から見せてもらった兄貴の写真の隅に、無造作に脱ぎ捨てられたその半纏が見切れてる。数枚あった。愛用してたっぽい。
今日買った半纏は、サークル展開されていて、今朝からのデベロッパーの展開なのに、サイズが半端で、Mがなく、L2枚とLL1枚だけだったところをみると、キャリー品か、半端をロットで激安で仕入れたかだな。で、Lを羽織ってみたら、どうやらバックスタイルのシルエットが、どうにもこうにもブッカブカらしく、でももう欲しくて欲しくてしょうがないので、買いました。もう、着て劇場に行きたいくらい、嬉しい。


あ、劇場。そうです。ウルトラ8兄弟の日です。
ここへきて長年のコンセプトを露に打ち出してきた円谷に愕然としつつ、それでも終始、号泣でした。まんまと。
まんまと。
光を継ぐ者は、その時代、時代に出現し、それは、押し付けられなくても、ソウルで受け取って継承していくのです。それなのに。
細胞が受け取る情報ほど正確なものはなく、左脳に言語で訴えても、あまり意味は、ない。
そう思うのです。
ちょいと残念ではありました。
なーんて、終始、号泣です。
ヒーロ8体はカッケかったし、レナ隊員は可愛かった。
そして、個人的に素晴らしかったと感じたのは、風見しんごの演技でした。わずか2カットでしたが、目の幅と同じ幅の涙が滝でした。
本当に伝えるということは、そういう事だと言えましょう。キャラクターは消すのです。でも、パーソナリティは、背景にあるのです。
ありがとうございました。


ティガのファイナル・オデッセイのDVDが観たくなりました。
買うと高ぇ。