art-P capsule

フリーMC。2004年から映画とロックを作っています。ジャンルレスボーカルや表現を生業としている日々を記しています。2004年12月より毎日更新。

『現身』by juri

rubenjuri2013-11-14

実存という大前提の中に不条理があるのだとし、それを認った上で、不条理を突き詰めることを頑張ったらどうだったか。
本質と実存がかけ離れたものなのか、同義ではないにしろ、折衷できるものなのか、そこから解いていったらどうだろうか。
起立した大いなる畏怖というシンボルが将に兄に於ける不条理だとし、息子を失ったママそのものが私を実存主義へと追いやるのか。



兄を失った妹という立場でもある、現身。
ザムザ氏にとって、寝たきりであると思っていた父親がやおら起立するというフェイントが、私にとっての、兄に見せつけたかった実存の消滅だったのだ。
従って
どちらかの先手より他の道はなかった。
ママへの
メッセージだったのだ。


不条理が忘れ去られたのは兄が光に変えて連れて行ったのだとしたら計算は前世からのものなのかもしれないが、それは辻褄が合いにくく、兄が乗り越えることを放棄(この二文字で片付けるのは本意ではないが此処では敢えてそう著す)したのは潜在的失脚だったのかもしれない。

私が発した信号を兄が潜在意識でキャッチし、隠居したのだ。



とまれ
此処に居ることが
はばかる現身の
実存主義たる
罪であり


強さの咎だ。