art-P capsule

フリーMC。2004年から映画とロックを作っています。ジャンルレスボーカルや表現を生業としている日々を記しています。2004年12月より毎日更新。

それがロックだろ?

rubenjuri2014-07-16

ふと、気付く。
パパが愛してやまなかった『道』は、俺様が没頭した不条理とリンクする。
ジェルソミーナはザムザ氏で

或はザンパノがヨーゼフ・Kなのか。


道の上に不条理が点在する。
それの向こうに結果があるのではない。
道それ自体が事実の連なる結果の点なのだ。
それを楽しむことはできないかもしれないが
それに苦悩することが生である。


言わずもがな
フランツカフカ自身も実存の問題を文字通り“問題”と知りながら生を全うした。
最期は水を乞うて
さすがに絶望の淵だったかとも思うが生であると識り。


嘉事氏に至っては結果などどうでもよかった。
作品だけを見ると新進気鋭の感じがどの時代にも止まらない。


こんな家
こんなロビー
こんな暮らし
こんな大人
かかる言い回しを生涯使いはしないし出来ない。


この概念が無い俺だから強いとされる。
ノマドが生まれてそのまま育って
ママには羽交い締めにされてはいても
頭蓋じゃとどまるところ無くテクニカラーを繰り広げる


居ながらにして。



時に
阿るのは不誠実な面倒くささから。
どうだっていい相手にだ。


道を隈無くみながら進む。
不条理を凝視しながら生きる。
乗り越えようだなんて思ってもみない。
行くだけだ。
先に何が在るとか
メドが立つとかなどは思わない。
そんなものは実際にどこにもないのだ。


この道の上が結果のドッツだ。
この不条理の迷宮がニートな俺を瞬間生かせるのだ。


実は
迷宮などとも思っちゃいないが。


そう云う意味では
カフカより強い。


迷う時間もないし。


でも急いでもいない。
道があるのだし。