飲食でバイトをしている友人の社会性に目を細めるセガレ。
完璧な変装をして普通に食事をしたということで、清々しい気持ちで帰宅。
ひとりが好きな奴なので、ふたりくらいとしか出かけたりはしないけれど、男子の友情というやつはこういうのか。
一方、母も目を細める。
セガレのチビチビ時代のママ友が最近何度か買い物に来てくれて、今日も京都芸大に進学したYクンの洋服をパパとふたりで探しにきてくれた。
Yクンはママの後を継いで音楽の道へ。
一緒に遊んでいたMクンもパパの後を継いで医学部へ。
3歳からティーンズになる手前まで遊んでいたふたりは、親の背を見て育ったか。
まさに“三つ子の魂百まで”だ。
あの頃よく遊んでいたセガレの幼馴染はふたりとも素敵だなぁ。
んー。
んー。
ん。
「あいつのレジでのお支払いとお釣り銭のやりとりはなかなか良かった。誇りに思う。あいつの仕事の顔に感動した。」
何様だ。
おめーはなんなんだ。
あ。
見せる背。
嗚呼。