art-P capsule

フリーMC。2004年から映画とロックを作っています。ジャンルレスボーカルや表現を生業としている日々を記しています。2004年12月より毎日更新。

「珠里!ありがとう!」

rubenjuri2012-07-15

「juriはお辞儀しただけで泣くんだから呼ばないで」
姉に懇願してたって、幼稚園のお遊戯会にも運動会にもイベントには全部行ってやった。



今朝。
発作は治まるどころかひどくなっている。
薬までたどり着けないまま、挙式の時間に。
やっと薬を手中に収め服用。
ママに催促されるのをスルーしつつ、ゆっくり向かう。
こんなだから招待状のマップを忘れたので、系列ホテルに転がり込んで道を訊く。
梅田の室外機だらけの街中で、黒juriはのこぎりを振り回し暴れる・・・。
・・・コトなど出来るわけもなく、ホテル阪急インターナショナルに到着。
花嫁はお色直しの中座中。
末席の親族の皆さんに「大変遅くなり申し訳ありません!」と、最敬礼。
「ああ!良く来てくれた!!」
口々に労っていただき、見違えるほどご無沙汰続きの義兄(新郎父)側親族を義兄に紹介していただきながら、感慨無量。
ひとり高砂席に居て、友人らに囲まれて撮影にしきりに応えるおりちゃんに目を向けると、そのまま瞬間に号泣。
そこからは泣き通し。
今回の涙は功を奏す。これは一瞬で解る。発作の治まりを予感。
ママは「みゃんちゃんコレ食べなさいお肉はみゃんちゃんには噛めないからやめなさいコレがいいから食べなさい」と終始言い続ける。
食材を見ただけで発作中はダメなのだから堪忍してママ。んでお肉は噛めます大人だから。今日は発作で食べられないだけ。
姉(新郎母)と腕を組んで花嫁を迎えに中座のおりちゃんは、扉口で一礼。
やっぱりjuriはお辞儀しただけで泣く叔母だよ。
スライド上映の生まれてからの成長記録のおりちゃんは、ママが編んだものか私が店長をしていたアパレルのキッズ店の装いかのどちらかだった。これが全ての思い出を呼び起こし、とにかく泣きッパ。
お色直し入場で真っ先に親族席の前に立ったおりちゃんは、ここで初めてアイコンタクトでじっとアピッてくる。
満面の笑みを返すと、さっき見たちびちびおりちゃんと全く同じ満面の笑みで真っ白な歯を見せた。
本当に一緒にふざけてバカばっかりやりました。私が大学時代はほとんど一緒にいました。ユニゾンでしゃべれるほど息が合いました。
ご両家代表謝辞の義兄はかっこよかった。言葉に詰まると姉がささやき、それを受けてアイコンタクトで返して続ける義兄。
時が流れたんだ。時は流れているんだ。
恋愛時代から今日まで、姉カップルに百恵・友和ゴールデン・コンビを見ているし、逆もそのままある。
でもとてつもなく唯一無二のオリジナルだ。それを強く感じる。
愛しあってるんだなぁ。
末席親族を見渡すと、皆さん素晴らしい歳の重ね方をしていらっしゃる。
いいお席なのだ、披露宴というのは。
涙が止まらない。
ママは麗しいなぁ。結婚というのは宇宙なのだ。これを繰り返すのが本来なのだ。
この席に居られて本当に幸福だ。
ありがとうございます。
去年から「珠里には出てもらわないと」って、再三再四電話をくれたおりちゃん。
金屏風の前でお見送りしてもらう時、肩をがしっと掴んで、「珠里!!ありがとう!!」って、笑って言った。
会場入り直後に最敬礼した時に義兄が言ったのにそっくりだった。
勉強になった。
いろんなことがあって愛を紡いだらいいんだなぁ。


会場で一瞬お兄ちゃんを探しそうになったけど。
パパを探しそうにはならなかったよ。
どゆこと?



昨夜、発作に苦しんでいた頃。
ママが松江から持って来た私のちびちび写真を皆で見て、私とセガレが全く同じ顔だという話題で騒然となっていたらしい。
おりちゃんの妹は「こうやって見ると、お母さんと珠里は10歳離れてるってわかるね。」って、言った。
そうだね。
この頃に置き換えたら、おっとさんもギタラー氏もDEREK兄もパイン兄も、お姉ちゃんと同じように大人なお兄さんなんだ。
ビジュアライザー・・・。
おりちゃんの弟も相変わらず可愛い。セガレより2コ上なのに、未だに赤ちゃん言葉で接してしまう。


とにかくママが美しい。
「みゃんちゃんはこの写真みて待ってなさい。ママたちは着物を脱いできますから。」
・・・や、iPhoneのアプリみて待ってますよ。
実際、画面みたら気分悪くなり、ぶり返しそうだったから、写真見て待ってました。


ご両家のみなさま、ありがとうございます。