art-P capsule

フリーMC。2004年から映画とロックを作っています。ジャンルレスボーカルや表現を生業としている日々を記しています。2004年12月より毎日更新。

道草

rubenjuri2009-09-23

姉からのメールは、荷物の中身についてでした。
パスポートとか、写真とか、卒業証書とか。
とても、落ち着いているように感じました。
メール便程度のものだったのでしょう。
こういう物が最後になったっていうのも、とても、なんだか、感慨深い気がします。


「蔦の絡まるチャペル」のジグソーを思い出します。
卒業の記念品には何の興味もなかったのか、兄は、松江にポイと置いて帰って行きました。
色々あった中で、この、ジグソーだけを仕上げた私でした。
何千ピースのものでも物足りない私には、一瞬の事でしたが、兄の学び舎を組み立てるのは、面白かったのです。
青山には、当時、“海千山千”という屋号のパスタ屋さんがありました。
「生パスタってのは、賛否両論あるんだけどさ。俺は、好きなんだよ。juriはダメか?」
当時、生パスタなんて珍しく、ガキの私には、チョイ、無理でした。完食はしましたが。
「そうか。ダメだったか。」
いろんな女つれてきては、ダメだったのでしょう。妹でも試したに他なりませんが。
生パスタ、美味しいですよね、何故、ダメだったのでしょう。ガキだったからとしか思えません。



何がいけなかったのか。
瞬間に受け入れた冷酷な妹。
姉は、パパの後先を済ませたとき、「こんなにあの人のシをすんなり受け入れていいのかな。」と、言いました。
それとは違う。
感情から逃げてやり過ごしていくと、しわ寄せが大きい。
そうとは知らず・・・。