art-P capsule

フリーMC。2004年から映画とロックを作っています。ジャンルレスボーカルや表現を生業としている日々を記しています。2004年12月より毎日更新。

何度も。

rubenjuri2008-03-10

 薄々は気づいていたけれど、近頃、痛切に実感する事。
 私たち兄妹は、痛点がズレているのだ。
 私には、母性が欠落している。
 いや、皆無ではないかもしれないけれど。
 兄は、親の事さえ考えられない。
 これは、父親のせいかもしれないけれど。
 私は間違いなく、セガレの存在だけを理由に生きている。
 これだけは絶対に間違いない。
 そんな細い糸程のワケにすら、
 そろそろ、意味がなくなってくるね。
 こんなにへっちゃらだよ、かーさんは。
 アンタと暮らせなくたってね。
 愚かしいだろ、出て来たヒトよ。
 わがままだけで、こうなっているんだ。
 ママ。
 歪な生態をお許しいただきたいのと、
 二人ともを、見事にこう作り上げたのは、
 紛れもなく、貴女だということを、自覚しないでおいてね。
 それは何故かというと、
 パパが、貴女に惚れて惚れて惚れぬいた結果だから。
 パパめ。
 ママをこんな女にしやがって。
 パパの亡骸の唇に、頬に、濃厚な接吻させるような、
 業の深いバカにさせやがって。
 それもこれも、
 刻まれた花と果実の悼みか。
 細胞は、
 意思に関係なく、
 否、深く関係して、
 増殖、或は減退していく。
 
 好きだという事のために、
 この一大事に、
 涸れずに流れ続けるものだって、
 そこ、ここに、私として、在る。
 らしいぜ。