帰宅後、速攻でパンケーキと夕飯を同時に食べた息子が、
いつもいつもお菓子をおごってくれる息子が、一日引き蘢りの私に言った。
「ごちそうさま。今夜一緒にTV観るよ。塾に行ってる間に、お菓子買っておいて。」
「えー、やだー。」
「夕べ全部食ったの誰だよ。」
「明日にしてー。今日は出ない。」
気持ちはわかってる。私に買って欲しいのじゃない、帰宅後すぐに一緒にお茶しながらTVを観たいのだ。時間的な問題がなきゃ、いつも通り自分で買うに決まってる。私の置かれた状況もよく知っているし。
「口とんがらしてんと、買ってきーや。」
「んー。いやかなー。」
突然、兄貴が乗り移った様子の、art-P発症の息子に、プロレス技をかけられる。
「買ってきた方がいーんじゃねー?」
「買ってくる・・・かもしんない。」
「絶対、買ってきとけや。」
「絶対、買ってきておく・・・かも、・・・しんない。」
ぅおにーちゃーん!!
ロープロープロープ。
「わかった?」
「マンスリーなんすよ、オレ。」
一日目を訴えるも、無視。
「無視か!」
帰ってくる5分前まで入浴しておりまして、重い腰を上げて玄関を出ると、マンションのエントランスで息子とバッタリ。
へへへ。
「行ってきまーす。」
「風呂入っとくわな。」
「ぅいーっす。」
で、この画像。
「かーさん、このチョコだけ、もう食べないなら冷蔵庫入れときな。すぐ溶ける感じ。」
「はい。」
「紅茶、おかわり。」
「はい。・・・、ねぇ、」
「ん?」
「どんな形になっても、ずっと、こうやって、夜、お茶したいな。」
「・・・。」
ごめんね。