art-P capsule

フリーMC。2004年から映画とロックを作っています。ジャンルレスボーカルや表現を生業としている日々を記しています。2004年12月より毎日更新。

ご褒美

rubenjuri2006-12-15

 朝。
 貧血を自覚する。
 映画製作中のそれとは違う、精神的なものであろう。
 腰痛もある。
 蝉が鳴く。
 砂の嵐が見える。
 これは、そうだ。
 そう、何かが、色んな事が変わり始めた時、起こる症状。
 映画の時は、何の前触れも無く倒れるのだから。
 


 アフタ−5。
 一時間の牛歩で帰り着くと、うめ氏が既に我が家で待っていた。
 また、待たせた。
 ごめん。
 腰痛がMAX。
 最速ラップで通夜会場の宝塚へ。
 泣かなかった。
 しっかりしていた。
 父の時と、兄の時と、同じに。
 強かった。


 と、思っていた。
 アイアン女房が横に来た。
 「お父さんの時も、お兄さんの時も、看取れなかったけど、最期に嘉事さん、ご褒美あげるのね、juriさんに。」
 「ご褒美なんて・・・。ご褒美なんて、私、先生には何も出来なかった・・・。」
 泣き崩れてしまった。
 いつも厳しい事しか言わないアイアン女房が、腕をさすってくれた。


 もらってばっかり。
 ずっと、ずっと、ずっと。