坂の多いところ。
田舎でもなく都会過ぎもしない。
足元だけではなく、全てが石造り。
赤信号になり車が先頭で停まるとアスファルトではなく石造りの道路の先頭1台分が、先頭車を乗せて50メートルほどせり上がる。
静かな街。
寺社が密集している。
歩いている。
空気も澄む。
変容を遂げたのだろうか。
人々は納得し
何かしらの寄り添え興じられる道具を携えて
許し合い認め合って暮らす。
切なくはない。
以前、セガレが「ムーミンは切ない」と言い、同感している不思議を思い返すと、あらゆる予習をしているのかと、思ったり。
認っているのは
荒廃の妄想を表現として展開しても
ひと、それぞれ、具現化は違うということだ。
夢を見た。
温故知新の最たる安堵かもしれない。