さわやかな快晴。
ナツに心からおめでとう。
何の練習って、泣かない練習を積んできた。紫折んさんと演るってのも、泣く要素を増したから。
だから、お祝いのMC込みの、3曲演るのも全部ひとつの演目にしちまって、名前を呼ばれて立ち上がってお辞儀をして高砂袖に出てすぐから、紫折んさんに演奏を始めてもらい、転がし始めるってことに。
想定もしていたけれど、時折語りかけるようにMCして歌って、すると新婦が泣いちゃう感じで、だから頑張って笑顔でお姉さんぶったぜ。
可愛いけれど甲斐性のあるしっかりとした夫婦が誕生した。
これは強力だ。
気配りも行き届き、お披楽喜の後の外に出てからも感動の連続の佳き日だった。
そして何より感じたのは。
縁。
これは今まで、数多くの幸せに立ち会ったり、お手伝いをしたり、参列した中で最も強く感じた事。
ご両家を見ても、このふたりは運命の縁だったのだ。
司会台でなければ、何故か上席の中央に席がある今日この頃。
ふたりにとって重要な関係者と席を同じくし、交流させていただくのだけれど。
このふたりの縁は、今日という日を迎える完璧なシナリオで導かれたふたりだと確信した。
隣に座った新婦の親友の事も、半日一緒に居て大好きになった。
なんて素晴らしい気に包まれたことだろう。
新婦の一喜一憂なんてちっぽけなものだったし、これからもそうだ。
絶大なる力で乗り越えられるだろう。
新郎、しっかり護ってちょうだい。
あんたなら大丈夫だ。