「メンズのフェイス・アウト部分のディスプレイだけ片っ端からやるように」とのミッション。こなしながら思う。わざわざ買い物に行かないで、冷蔵庫の、極、数少ない食材で料理する日常に激似している。有る素材だけで賄える喜びを、万事に於いて、主とする。ニュー・アライバルの商品ではなく、売れ筋ではなく、キャリーや、シニ筋で展開する。これが醍醐味。
己に於ける愛とは、そういうもの。
その歪んだ精神が、かつて、幼少のセガレをズタズタにした。そしてその厄介な愛を、疑えないし、疑いようもないのである。
たまごっちであれ類似の恐竜っちであれ、育むものを、何故、お金を出して手に入れたいのか理解できないので、セガレを責めた。でも、類似の恐竜っちでいいから、欲しいと数ヶ月かけて懇願したセガレに、買い与えた。ピリピリした。命を此処に置く事に、ピリピリして、いつもセガレを責めた。セガレは、育んでいた。可愛がっていた。でも、狭小の憎き対面型キッチンの柱に、恐竜っちを軽くぶつけて、天使の輪がついた。
セガレはその時、牛乳を入れたカップを持っていた。私はそれを知っていた。知っていたけれど、止まらなかった。
小さな小さなセガレの左肩を、向かい合った右足で、キックした。激しく蹴った。
セガレの咎を包んで己の咎だらけの現身に背負う。
申し訳もない歪な生態に付随する無数の咎。
私のディスプレイの快楽は、とどまる事を知らないのだろうか。
アパレルの現場から一旦帰宅し、ヘア・カーッツ!!
そして、キーラーゴへ。
今日は、常連様からいただいたブーツを初めて履いてお披露目する為に、朝1からの労働に堪えている。
画像が、それ。
ハラコの牛柄。スペイン製で、とっても可愛い。でも、慣れるまでは痛いだろう。自分の足の形が他人と違うので、不思議な箇所が痛いです。
先週の賄いは牡蛎グラタンにしましたが、今日は、牡蛎のカルボナーラ。激うま。
キーラーゴのメニューに限らず、牡蛎のメニューがあれば、どこでも牡蛎料理をオーダーします。
ヤバイ。
あたっても嫌いになれない。