疲れ果てて、キーラーゴから徒歩で退勤しながら、ママに電話。
「ひとりんなって、これだけはしないって、思ってたけど。ママ、明日、起こして。」
「いーよー。何時ー?」
能天気である。
「7時。出陣式の司会の後、一週間、ぶっ通し。今年も始まるよ。」
「わかったー。アンタ、下駄で歩いてるのー?」
そうさ。疲れたんだもん。
j:「競技、何に出るの?」
セ:「ムカデ競走だけ。」
んな訳ねーだろー。
騙された。ムカデ競争は引率だ。
じゃぁ、何だ。女子に訊こう女子に。
騎馬戦と、クラス対抗リレー。
嘘ばっかいーやがってー。
騎馬戦で、久しぶりに上半身裸のセガレを見た。
ショック。
1年間離れてただけで、こんなにガリガリになってる。
仮面ライダーみたいな割れ方してたのに。
こんな馬鹿親でも、居ただけマシだったのかな。
ウエスト、折れそうだ。ご飯、食べてないって、言ってたし。
嗚呼、泣きそうだ。
右脇腹から胸にかけて、テーピングが二本。
こんなに痩せてしまったら、あちこち負傷もするんだろうな。
お弁当タイム。
空っぽのお弁当箱を返される。
久しぶりに母のお弁当、ペロリですか。良かった、ありがとう。
でも。
リレー。
取り巻きの母たちが応援に来てくださるも、期待に応えるどころか・・・。
どんどん抜かれる。
「えーーーーーーーっ!!!!」
母達の黄色い声。
走り終えて、胸を押さえているセガレ。
ざわつく母達。
案の定。
次の全校演技「プロムナード」の演技中に、倒れる。
軽い熱中症との事。
キーラーゴには、遅刻させてもらう電話を入れる。
元家で、夢現つのセガレに、つい、言ってしまう。
「もう。早く、引っ越しておいで。一緒に手料理、食べよう。」
もちろん、スルー。
多分、覚醒してても、スルーするだろうけれど。
ごめんね。
ごめん。
画像は、部活動行進の、オレンジ旋風部。
この時はまだ炎天下じゃなかった。
2時間遅れでキーラーゴに入ると、PAのAさんやピアノのWさんらが、口々に「息子大丈夫か!」って、心配してくれた。
6時に居るものと思ってくださって、有難いなって、思った。