これ以上モノを増やしたくないし、広いスペースも要らない。
やっと、狭小の、自分の場所を確保した。
それも、賃貸で。
理想。
耳を揃えて買えるモノ以外、絶対に要らない。
そんなの自分のモノなんかじゃない。
がんじがらめは、いやだ。
日本人じゃないからかな。
ノマド。
愛する人と、セガレと、居ればいい。
今日、うたたんが作っていた仕切りボックス。
これさえあれば、家具なんか、要らない。
かわいい。
「モノが増えたから、収納家具を買いましょう。」
そんな考え方が、たまらなくいやで、出てきた。
本は、本棚じゃなきゃ駄目?
この家にはこのサイズのTVじゃなきゃ?
がんじがらめになっていった。
我慢ができなかった。
うたたんの平和。
安全。
大好き。
ご縁のない生き物とは一緒に居られない。
愛してしまうから。
それが、たまごっちであっても。
出会いが全て。
セガレを傷つけたのは、誰あろう己で、本末転倒な分裂ぶりだ。
今日は安全だった。
うたたんが、仕切りを作っていた。
素敵だね。
大好きだよ。
ふたりで手を動かして、いろんな話をした。
モノがあると、トラブルがある。
大切にできるモノ以外、愛せるもの以外、要らない。
あの時は、無意識に嫌われようとしました。
それが全てです。
私は、自分の作品であるセガレを、ズタズタに傷つけてきた奴だからです。
うたたんには、変なこだわりも話せる。
同じところも、違うところも、認め合える気がする。
平和で、安全だから。
うたたんが作った仕切りに収納された棚ん中は、活き活きしていました。
あんなところは、一緒だね。
でも、ああいうところは、違ったね。
でも、素敵だよ。
意見が違っても大好きだよ。
うたたんが帰った後も、仕事がとっても平和でした。
接客も、ひとりのお客様に、丁寧に、つきっきりでして差し上げられました。
少しの余裕はほしいけれど、贅沢する程の余裕が欲しい訳じゃない。
自分を表現できれば、いいよ。
かわらず。
辻褄は、それで、合う。