art-P capsule

フリーMC。2004年から映画とロックを作っています。ジャンルレスボーカルや表現を生業としている日々を記しています。2004年12月より毎日更新。

honey blade

rubenjuri2008-09-19

 これ以上モノを増やしたくないし、広いスペースも要らない。
 やっと、狭小の、自分の場所を確保した。
 それも、賃貸で。
 理想。
 耳を揃えて買えるモノ以外、絶対に要らない。
 そんなの自分のモノなんかじゃない。
 がんじがらめは、いやだ。
 日本人じゃないからかな。
 ノマド
 愛する人と、セガレと、居ればいい。
 今日、うたたんが作っていた仕切りボックス。
 これさえあれば、家具なんか、要らない。
 かわいい。


 「モノが増えたから、収納家具を買いましょう。」
 そんな考え方が、たまらなくいやで、出てきた。
 本は、本棚じゃなきゃ駄目?
 この家にはこのサイズのTVじゃなきゃ?
 がんじがらめになっていった。
 我慢ができなかった。


 うたたんの平和。
 安全。
 大好き。
 ご縁のない生き物とは一緒に居られない。
 愛してしまうから。
 それが、たまごっちであっても。
 出会いが全て。
 セガレを傷つけたのは、誰あろう己で、本末転倒な分裂ぶりだ。


 今日は安全だった。
 うたたんが、仕切りを作っていた。
 素敵だね。
 大好きだよ。
 ふたりで手を動かして、いろんな話をした。
 モノがあると、トラブルがある。
 大切にできるモノ以外、愛せるもの以外、要らない。


 あの時は、無意識に嫌われようとしました。
 それが全てです。
 私は、自分の作品であるセガレを、ズタズタに傷つけてきた奴だからです。
 

 うたたんには、変なこだわりも話せる。
 同じところも、違うところも、認め合える気がする。
 平和で、安全だから。


 うたたんが作った仕切りに収納された棚ん中は、活き活きしていました。
 あんなところは、一緒だね。
 でも、ああいうところは、違ったね。
 でも、素敵だよ。
 意見が違っても大好きだよ。


 うたたんが帰った後も、仕事がとっても平和でした。
 接客も、ひとりのお客様に、丁寧に、つきっきりでして差し上げられました。
 少しの余裕はほしいけれど、贅沢する程の余裕が欲しい訳じゃない。
 自分を表現できれば、いいよ。
 かわらず。
 辻褄は、それで、合う。