art-P capsule

フリーMC。2004年から映画とロックを作っています。ジャンルレスボーカルや表現を生業としている日々を記しています。2004年12月より毎日更新。

異人館に続く道

rubenjuri2006-05-31

 二日目。Leeさんの次回作の構想を、二人きりの車中で詳細まで聞きながらギャラリーに向かう。
 「juriちゃん、どう?」
 「え!?どうって?」
 「やだー、聞いてたでしょ?意見よ。」
 「え!?また意見求めてるの?凄いなー、早く拝見したいなー、って、感じ。」
 「いいと思う?」
 「思うよー。」
 「じゃあ、よかったー。」
 「や、私に聞いてもしょうがないってー。勘弁してくださいよー。」
 ハードル、また、高いよ。


 
 初日だった昨日は、Leeさん自身、声で絵本の物語を聴くのが初めてだったので、私の朗読後の作家挨拶に出て来た時、指で涙を軽く拭っていたが、二日目の今日はしっかりとしていた。
 驚いたのは、他のスタッフの皆さんが今日も集まってくれて、昨日と同じく壁際に並んで立って、朗読を聴いてくれた事である。お客様たちにも、「後ほど朗読を致します」と、案内してくださっていた。有り難かった。
 “気”と空間と、心地よい緊張。
 両日共、満員御礼。
 朗読の直後が、やはり一番、絵本が動く。作家サインの手も軽快。
 U印刷K氏も来て、嬉しそうだった。私も彼にお会いするのは久しぶりだったので、嬉しかった。



 午後。
 「juriさん、サボリの時間ですよ。茶、行きましょ!ほら、早く!!」
 ライターのK氏がジャケットを小脇に抱えていきなり入って来て、あっちゅー間に拉致られた。
 「ちょっ、Lee先生に会いました?」
 「ご挨拶しました。今日はカメラが空いてなかったんで、また後日取材に来ます。」
 「ってか、もう大丈夫なんですか?」
 「大丈夫になったから会いに来たんじゃないですか!笑っても大丈夫です。咳と、あとクシャミは激痛ですけどね。」
 彼が書いた個展のインフォメ記事を、Leeさんは知事の祝電や各紙記事の横に貼っていらした。取材が楽しみだ。
 毎度毎度、拉致られッパも悔しいので、今日は何を飲むか、私が決めた。
 “ココミルク”。美味しかった。
 肋骨のヒビは、もう少しで繋がりそうですね。お大事に。