二日目。Leeさんの次回作の構想を、二人きりの車中で詳細まで聞きながらギャラリーに向かう。
「juriちゃん、どう?」
「え!?どうって?」
「やだー、聞いてたでしょ?意見よ。」
「え!?また意見求めてるの?凄いなー、早く拝見したいなー、って、感じ。」
「いいと思う?」
「思うよー。」
「じゃあ、よかったー。」
「や、私に聞いてもしょうがないってー。勘弁してくださいよー。」
ハードル、また、高いよ。
初日だった昨日は、Leeさん自身、声で絵本の物語を聴くのが初めてだったので、私の朗読後の作家挨拶に出て来た時、指で涙を軽く拭っていたが、二日目の今日はしっかりとしていた。
驚いたのは、他のスタッフの皆さんが今日も集まってくれて、昨日と同じく壁際に並んで立って、朗読を聴いてくれた事である。お客様たちにも、「後ほど朗読を致します」と、案内してくださっていた。有り難かった。
“気”と空間と、心地よい緊張。
両日共、満員御礼。
朗読の直後が、やはり一番、絵本が動く。作家サインの手も軽快。
U印刷K氏も来て、嬉しそうだった。私も彼にお会いするのは久しぶりだったので、嬉しかった。
午後。
「juriさん、サボリの時間ですよ。茶、行きましょ!ほら、早く!!」
ライターのK氏がジャケットを小脇に抱えていきなり入って来て、あっちゅー間に拉致られた。
「ちょっ、Lee先生に会いました?」
「ご挨拶しました。今日はカメラが空いてなかったんで、また後日取材に来ます。」
「ってか、もう大丈夫なんですか?」
「大丈夫になったから会いに来たんじゃないですか!笑っても大丈夫です。咳と、あとクシャミは激痛ですけどね。」
彼が書いた個展のインフォメ記事を、Leeさんは知事の祝電や各紙記事の横に貼っていらした。取材が楽しみだ。
毎度毎度、拉致られッパも悔しいので、今日は何を飲むか、私が決めた。
“ココミルク”。美味しかった。
肋骨のヒビは、もう少しで繋がりそうですね。お大事に。