昨日、ヤレよと気付いたので、『阿呆陀羅経/ナンセンス』を探した。それより先に、卒論執筆の為の資料が大量に見つかった。
めまいがする程のカフカの独語の原文の数々。読めねー!!あ!バイリンガル・エディションだ!・・・ぬか喜び・・・独語と英語かよ!めんどくさ!!
自分の文字発見。中間研究発表でゼミのメンバー全員に配布するレジュメの余りの数十部。あーだ、こーだ、暇かよ!ってな、内容。ゲッソリ・・・。
学内図書館から紹介状を発行してもらい、京大の第○図書館(いっぱいあるんでしょ?京大の図書館。)に行った。到着すると鍵を渡されたので、そこで初めて貸し切り制なのだと知る。入って、中からも施錠した。
一日過ごした。巨大な倉庫だった。机と椅子などはなかった。天高く書物が聳えるだけだった。
寝溜め起き溜めの日々の内の、起き溜め期間中だったので、冷たい床に倒れ、数分寝た。起きて、貪った。誰にも邪魔されなかった。
その夜は、JAZZ研の男子にライヴに来てくれと頼まれていたので、日差しが極端にまぶしい外に出て施錠をし、鍵を返却し、京大の生協さんに寄り、何故かワゴン売りされていたパーティーグッズを買って、ライヴハウスに出掛けた。眠くて内容は全然憶えていない。今となっては、遥か昔々の事で、更に忘却・・・。男子に「打ち上げで使い給え」とパーティーグッズを渡し、蟹のように退散。帰宅後、執筆・・・。
そんな生活も、若さ故、コケたりしない。無理がムリでは、ないのだった。
底の方に、製本前の状態の原稿も見つかった。分厚い。今日は、読みたくねー。仕舞う。
筆者と読者が同一人物だから、迷宮の世界にイッちゃう事、間違いなし。レジュメの中の己の“起立する父親”という文字を見ただけで、フラッシュ・バックしちゃいそうだったもん。
他人が読んでも、泣いてしまうようですし。
あら?私、Sなのかな?Mだと思っていたけれど。最近、思い当たる事、多々アリ。
卒論というカテゴリーで括られているんだと思ったら、何故か、中学の卒業文集だけ混ざっていた。これは今、読みたい。旧友の分まで読みたい。
「巧いなぁ〜。くぅ〜。簡潔で、ズバ抜けてんじゃん。最初っから最後まで巧みじゃん。」と、自画自賛。
息子を想う・・・。「ボンクラだなぁ。こんな文章、二年後に書けるとは、到底思えない。残念な事ですたい。」
・・・それにしても私・・・いつからこの頃の巧みさがなくなった?いつからへたくそに?
ま、いっか。蟹のように退散。
そんな息子が「そろそろ出たい」って事で、13年前の今日の今頃、産気づいていた私。
ゆっくり分娩待機室に行き、長らく過ごす。
そんな、3つの、蔵ん中。
画像/新世界の銭湯の傘立て。セキュリティ万全。