賭けのような朝だった。
一応、
昨夜はアイツのためと猫たちのための段取りをしておいた。
他の連中は、いい。
昼。
その頃には
無だった。
清々しくさえあった。
夕方。
チョコパイを食べておく。
頭蓋ん中を直視する命日があってもいいだろう。
7年前みたいな泣き方には我ながら驚くのだから。
スクリーンにはいつもこのシーンが映る。
「妹に解るか」
そう思うだろう。
でも間違いはないだろう、賭けに出たのは、楽だからだ。
責めているのじゃない。
理解しているのだ。
賭けの中でも、最後のFightほど清々しい賭けはない。
思春期の少年のように妹は予防する。
それが祈りだ。
三原珠里