出かける前と寝る前、西方浄土に祈ることの他は何もしていないので。
いけないと思っています。
突然に目の前に現れた従兄弟は、遥か南国から、おじいちゃんが連れて来ました。
おじいちゃんの名には“擧”という字があり、兄の名にある“挙”という字は、大きな存在のおじいちゃんの名からあやかって使われました。
今日という1日は、おじいちゃんが従兄弟のために企てたお導きだと知ったのです。
私のためではありません。
おじいちゃんは従兄弟を現在まで導いてきたので、ご相伴に預かったのですけれど。
導くということは私に対して決してしていただけないとしても、遠巻きに、戒めに、気付きをお与えくださっているのかも・・・とは、とても、感じ染み入る思いの1日でした。
従兄弟と会えなかった期間の33年の軌跡を聴くにつれ、己の祈りの一環の最大は、歌い表現するということなのだと、また、此処でもそう思うのです。
生んだ中のふたつ、『現身』と『fast car w/juri』はその最たる作品で、表現し発することで、兄が、祖先が、輪廻を促進していき、そしてそれをリアルタイムに噛み締めるのだと。
それが己にとっての、万物とひとつになる術なのだと。
私にとっての表現は、どれも、仲間の皆様の支えとご協力がなければ成り立たないものばかりで、今日も本当に皆様に感謝をしました。
従兄弟と半日過ごした直後のライブのリハは、将に素晴らしいひとときでした。
育っていく曲が可愛くてしかたありません。
自分ひとりだったら、こんなキャパを上回る気を醸し出せません。
ありがとうございます。
そんな・・・１コづつのちっぽけな私たちふたりを拵えた先人達に導かれ見守られながら（まだまだ私はご相伴の域を出ないが）・・・それぞれの家路についた深夜。
セガレが言いました。
「教科書に載ってたんだけど、昔の中国の科挙を受験する為の勉強法がさ・・・自分で小ちゃい頃からやってる方法と全く同じだった・・・中国の血が半分も流れてることをまた実感して・・・本当にびっくりした。」
「かきょ？華僑のこと？華僑の人の勉強法だったの？」
「科挙。科挙だよ。あの、科挙。官僚のこと。」
「どんな方法？」
イメージでしか理解できない。
目と額の境目あたりにすぅっと1文字づつ吸い込んで行くとか・・・ジェスチュアを交えてさらっと早口で説明してくれるのはいいけれど。
「なに、それ？」
「本当にびっくりした。自分で編み出したと思っていたけど、血なのかもって思った。」
ここ2年くらい。
そしてその2年はどんどん加速気味に、ルーツを紐解いていく作業が、様々な流れのうちに自然に行われてきました。
自発的に見えて、さに非ず。
全て、仲間の皆々様が、ご縁が作ってくださる流れの中で。
お兄ちゃん。
『現身』を大切に歌います。
おじいちゃん。
おじいちゃんごめんなさい。お兄ちゃんにごめんなさい。祖先の皆々様と自分の細胞のひとつと宇宙を感じ染み入らせながら、『fast car』を大切に歌います。
unosanoharuと再会させてくれてありがとうございます。
ふたりの“擧”の
その文字が
青く染まって
視覚から聴覚から
意味をマイクロスコープで追求していく。
画像は、科挙の合格発表に押し寄せる受験者たち。
私の
セガレの
赤烏帽子。
元気でSensibleなジャンルレス・オーケストラ！
『JAMZ orchestra LIVE vol.3』4/28(土) 伊丹Always
open 18:45/start 19:30
￥2000(D別)
◎JAMZ LIVEは、収益金(一部経費を覗く)を被災地に寄付しております。Sax. 梶田勇
Har. 辻晋哉
Pf.SHIORI、豊川裕子、縄田友香
Gt. 石橋文博
B. 田原久之
Drs,Per. 新井宗平、河本肇、淺川東彦
Vo. イワクニマユ、JURI、Hirovis予約制になっております。
伊丹Alwaysにて電話予約をお願いします(072-770-8680)
unosanoharu
ありがとう。
大人んなって、否、大人んなったからって理由は卑怯かもしれないね、ちびちびの頃からの気質も相まって、まぶしい従兄弟と正反対に足踏みな日々だよ。遥か彼方から飛んで駆けつけてくれなきゃ、再会はあり得ない。ついでなどじゃなく、会いにきてくれたって事実が、何かを突き動かす思いです。
子宮が反応した。
己という生態がこうだから。
創るよ。
