ジジからセガレへ
人間 到る処 青山あり
故郷出雲を離れ、アパレル会社を立ち上げたジジ(義父)らしい引用だと思いました。
そして次男らしい考え方でもあると思いました。
ノマドとは、若き日、己のことだと思い込んでいたけれど、日本男児にもそんな考えを持つ人がいるのですね。
否
故事にこんなことわざが存在したということが、この小さな島国に於いても、悠久なるイメージを持つ大器が在るという証明だと認りました。
己は少し変わったかもしれません。
こんなにもDNAが旅をしてきたけれど、現身は松江と三田しか知りません。
もっと言えば、実家周辺と我が家周辺しか知らないのです。
土地が導いてくださるからこそ生き長らえてきたのかと、見つけたり。
昨日の深夜。
セガレから、ちゃーちゃん(義母)方のおばあちゃんの訃報をききました。
セガレにとっては祖祖母です。
私も嫁に来てから可愛がっていただいたし、セガレのことももちろんとても可愛がってくださいました。
96歳。
可愛らしくて元気な人でした。
おじいちゃんのところに向かわれるのですね。
立場的に
10年くらいお目にかかっていなかった者にとっては
驚きしかありません。
ジジとちゃーちゃんがいつも若々しいので
ずっとそのままで、と、思ってしまいます。
セガレはそれを思って涙を流して泣いたそうです。
チビチビの時以来、セガレの泣いた姿は見たことがありません。
母が泣かせ過ぎて枯れたかのように。