起きたら、背中が痛かったので、上司の移動が辛過ぎて胃にきたのだと思った。
辞令が出てからも上司とはいつも通り淡々と仕事をしている。オープンからずっと、お互いそうしてきたように。今日もそうした。辞令にも驚くそぶりもみせなかった。
「かなりのダメージだな。」
アフタ−5に、“俺の黒”を鞄からまさぐる元気も出ない。
牛歩のようにゆっくりでなければ、歩けない。
「春だな。」
ユキヤナギを撮る。
春の装いの通勤路に支えられながら、なんとか帰宅。
気付くと、息子がピアスを外そうとしていた。
「ごめん。ご飯、自分で出来る?」
「熱、計り。」
あ、熱だったんだ、これ。
初めて気付く。
シャワーを浴びて、寝ました。