art-P capsule

フリーMC。2004年から映画とロックを作っています。ジャンルレスボーカルや表現を生業としている日々を記しています。2004年12月より毎日更新。

昨夜の彼女

rubenjuri2013-03-24

1年経とうとした昨夜、ふと、そばに彼女が立っていました。
何かを言おうとしていました。
「また、でも、一緒に居れたらいいと思ってる。」
切ない話を前向きに話してくれてありがとう。
「彼は歌詞を書く人だから、深く考えているんだと思うよ。」
「うん。うん。」
いつしかふたりとも泣きながらの立ち話になっていました。
大きく何度も頷きながらとっても近い距離で話をきいてくれましたし、話してくれました。


別れてお家に帰って一段落した深夜に、メールが来ました。
「juriちゃんはお姉ちゃんみたいに思えるから、彼の話をしておこうと思ったの。」
「彼も私たちも、そう、みんな表現者だから、離れていても前に進めるし、いつかきっとまた一緒に何かを表現できるよ。」
女子力も半端ナイんだから、あなたは。
ありがとう。


心残りは。
まさかって思って少し狼狽してしまったこと。
とても近い距離で彼女と彼の話を泣きながらしていたその時。
「juriちゃんは?」
彼女がそう訊いた。
え?
「juriちゃんは?」
静かにまた訊いた。
「んー。まぁ、ぼち・・・ぼち・・・かな。」
どうしよう。
とても失礼だな、この答えは。
本当に心からそう思った。
折角、対等に女の子の話をしているのに。
これが歳を取るってことなのかなぁ。
自分を置いてけぼりにしている自分にも腹が立つ。
彼女に悪い。
とても焦りながら。
でも、じっと、続きを言うのを待ってくれている彼女の為に、何かを言おうとしました。
「あのね。自分がとってもめんどくさいんだけど、きっと、そういうところもひっくるめてね、包んでくださっていると思う。」
焦っているけれど、努めてゆっくりと話したつもり。
「うん。」
彼女はじっと耳を傾けて大きくうなずいてくれました。



ありがとう。
いっちゃん。