art-P capsule

フリーMC。2004年から映画とロックを作っています。ジャンルレスボーカルや表現を生業としている日々を記しています。2004年12月より毎日更新。

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rubenjuri2010-07-22

画像は、おいなりさん。
右ふたつ、梅と柚子が美味しかった。
ってか、キレイです。


うたたんが休憩に行ってる時。
秋物新入荷の最後のパッキンをさばいていたら。
「おかーさんおれへん。」
チビチビが立ってる。
ん。そういうことじゃないな?
「ここではぐれた?」
「うん。」
「じゃあ、ちょっとだけここで待ってようよ。」
店内、誰もいないから、ここではぐれたんじゃないわ。そういう事じゃない。普通にツレと話してる時みたいに、作業の手を止めずに、淡々と言ってみたら。
「あのな。」
「んー。どした?」
「アキラな、作ってたおもちゃな、どーん!ってな、壊した。」
やっぱり。
隣の競合店には遊具スペースがある。そこからトボトボ足音もなく来たんだ。
言いたい事、言わしてやろう。目を初めて見る。
「そっか。アキラくんは何歳?」
「2歳。」
「ふーん。そっか。」
「こーき、悪い子やなって、言われた。」
そうか、濡れ衣だ。それは辛い。
「何人で来てるの?」
「4人。」
辛い。味方が居ないのは、辛い。味方は一人だけでもいいのに。
「何やってんの?」
「ハンガーに吊るしてってる。」
ゆっくり、手伝ってくれ出した。
「見てたんだね。手順、あってるわ。助かる。」
ハンガーに続いて速やかにトップスを渡す作業をしながら、どんどん笑顔になる。
「コレが足りない。」
なくなる前に前もって教えてくれる。
黙ってハンガーを取りに行く。振り返ると、私がやっている作業をやっておいてやろうと、四苦八苦している。
「ありがと。持って来たよ。」
お互い本来の持ち場に戻る。
「こーきー!!」
やがて、アキラ&アキラ姉が探しにくる。
「また、来る。手伝うから。絶対、手伝ったるから。」
「うん。お願いね。」


誰だっておんなじだね。
チビチビだって、辛いんだ。
がんばろうぜ、お互い。


夕方7時半。
トボトボ足音もなく武庫川沿いを来た。
「ただいまぁ。」
いつもの挨拶でDEREK店舗の扉を開ける。
愚痴は
上へ上げてく。
兄貴、ありがとうございました。
しんどさうつしたなら、あいすみません。
でもお陰でjuriめは、チビチビみたく元気になりました。


箱じゃない。
人。
それが、お店。