大学進学以来、ずっと夢見ていた場所へたどり着いたのさ。
そう、ナイル書店。
松江帰省はいつだって往路も復路も高速バス。そして、その車窓からガン見し続けた長年でした。
ミレニアムの端境に、倒れたパパを看に、2週間松江、2週間神戸、というくり返しをしていて(その時点で既にセガレには寂しい思いをさせていたのだろうな。何も考えていないバカ親だったが。)、まぁ、それぞれの暮らしが大事だから、もちろん兄妹3人の中で、そんな自由なことを出来たのは私だけなのですが、頻回にナイル書店の駱駝が車窓を見きれると、思いは一気に募るのであった。
口に出したことはなかった。なぜならそれをすれば、辛抱たまらんようになるからだった。
ある時、その時代は受験生であった、現在バンカーのマイミク、おりちゃんが松江路に同行してくれた。パパにとっては孫にあたる。
こともあろうに昨日今日の青二才、可愛い可愛いおりちゃんに口火を切られてしまったのだ。
ナイル書店を通り過ぎた時。
「・・・行ってみたいなぁ・・・ナイル書店・・・。」
以来、私は、折に触れて訴えてきました。「ナイル書店に行ってみたい。」と。
駱駝の表情は自信に満ち、口の端をキュッと締め、見事に見返ってみせている。そのふた瘤の内のひと瘤は突起しているのに更に避雷針。
ビバ!2.0はある、自分の視力!!
感動した。
ここ数日のことは、やっぱり、今日、わかった。
ありがとうございます。