そろそろ御大の3回忌です。
今日は朝から、おっと氏と東山嘉事アトリエに行きました。
今月から来年3月までのロングラン会期の『東山嘉事展』の搬出に立ち会わせていただいたのです。
県美(兵庫県立美術館)の学芸員Hさんとおっとさんが、奥さん監修の下、選考し、運送業者の方々(もちろん美術品専門で担当されている)と、搬出していきます。
長年搬出に立ち会ってきましたが、ロングランで且つ本人が故人であると、こんなに大変なのだなーって、思いました。
去年開催した『東山嘉事追悼展』の実行委員もさせていただきましたが、あの時って、まだまだ作品が息づいていて、いろんな作業が故人との語らいで、仲間達も大勢で、楽しくてしょうがなかったのだけれど。
それでも、奥さんが作るお昼ご飯のお手伝いは、別に嫁でもないのに嬉しかったりで。
画像は、暖かなアトリエの外で食べた、とっても美味しいお昼ご飯。
「ああ、これでやっと終わった。」
私が御大の絵をひとつ選んだら、奥さんはこう、言いました。
追悼展が終わって1年になるのに、実行委員の中で作品を取りにこないのは私だけだったからです。
「車がないのは知ってるのだから、言ってくれたら息子(御大のご長男)に迎えに行かせるのに。」
いつもそう言ってくださっていたけれど、恐縮するので。
ってか、オフレコですが、息子さん、最近、御大にソックリになってきていて、危険です。私自身が。オフレコだぜ。ま、中身は全然違うんですけれど。
県美も、ひとりかなぁ。
セガレも、来ないかなぁ。ウルトラマンも正式に断ってきたし。
でも、今日、久しぶりにアトリエに行けて、本当によかった。おっとさん、ありがとうございます。
私はひとりみたいです。
兄貴もパパも、御大も、側には居ない。
魑魅魍魎の不夢不無族の皆さんが言いました。
「何も教えない」
そう。
どうしたらいいかなんて、自分が一番よく解っているのだろうからね。
セガレにいつか近い将来捨てていただき、そのまま、そのまま、そのまま。
とりあえず、県美は行きます。どこにも御大が居なくてもね。
craraさんにあの日、「かーさんは大丈夫やで。」って言っていただき、その言葉を加勢に凛と振る舞ったセガレも、今は、私を捨てるタイミングを見計らっているのだろう。
そう。
今まで、幸せだったから、満足です。
私は、幸せ者です。
ありがとうございます。
藍地区でも深呼吸は、到底無理になりました。
今まで、ありがとうございました。