三が日が過ぎて五日。まだ松江で究極にスローな引き蘢りだった(真冬は特に何処に居ても引き蘢りだが)。
TVでは、夜のニュース。並ぶキャスターは全員和装だった。
正月だからと言わず、いつもそうすればいい。オフィシャルな場面で、ましてフォーマルなシーンでは尚更、そうして欲しい。
自国の民族衣装を纏う、その国の人ほど、魅力を最大限に引き出している人は居ないと思う。MCで外国の人と絡む時など、相手が自国の民族衣装でステージに上がると、それはそれは美しい。
水墨のSK夫妻は、個展会期中やパーティーで必ず和装である。私は必ずファインダーに夫妻を納める。
山本学がその昔『ジュニア』というドラマで大島紬で現れた。「山本学って、こんなにカッコ良かったっけ」と、思ったものだが、和装の彼を初めて見たからだったか。
多分、前世で、かなりこっぴどくスーツの誰かに痛い目に遭っているであろう、と、いう事。
帳消しにして、現世に向かい合うつもりが、課題は、さに、あらず。
と、すると、親を選んだ理由として、「ルックスで選んだ」と長年述べてきたが、実は、「呉服屋だから」が正解なのかも知れない。
輪廻が早いのか?
「ま、いっか。」
とにかくアラファトは顎がなくてカッコいい。charも「スーツは嫌いだ」と言うし顎がない。ジェンキンス氏はパパに激似だ。
セクシーな日本人の和装。
恐怖を抱き、呉服屋に匿われる、末娘。
カウント・ダウン。
帳消しにはならない。