art-P capsule

フリーMC。2004年から映画とロックを作っています。ジャンルレスボーカルや表現を生業としている日々を記しています。2004年12月より毎日更新。

ドレスコード

rubenjuri2018-03-27

『アイアンK氏』で描いた葬式シーンは、セレモニーくらいはノーストレスで居たいという願いだ。
しかし葬式の主人公はこの世にもう居ないというところに、ノーストレスの今更感が不条理性を醸し出す。
そして、
最大限に妥協した。


ここでいうストレスの根源が75000人に1人の病気だと知るのは、この映画を製作した2年後である。
偶然に知ることになるまで、なんとか折り合いをつけて生きてきたので、ある意味では克服に近づいていると言い聞かせていた。
微塵も克服などしていないのに。



従って、妥協という認識もなかったのだろうが。
ご会葬御礼は、ドレスコードに従って現れた場合以外の者が、別室で開梱して、品物に着替えなければならない。
しかし。



しかし、それでいいというわけではない。
着替えたならいいというものではないのだ。




もし
筆者が生きていて人生の門出のセレモニーにドレスコードを願うなら。
ご案内状フライヤーにはどう書くだろう。
「今回だけでいいしその後は気にしないで」とカミングアウトするのだろうか。




辛いが
強い。