art-P capsule

フリーMC。2004年から映画とロックを作っています。ジャンルレスボーカルや表現を生業としている日々を記しています。2004年12月より毎日更新。

戒め

rubenjuri2018-01-13

今年のスケジュール帳については思うところがあって、「やはりこの流れになったか」と、決めたら辻褄の合う感覚で、まぁ、由。
2016年のアルビオン手帳は2冊持っていた。
毎年恒例のママからの横流しだが、その年のは、お姉ちゃんに送られた。
「要らんのにこっちに送ってきたよ。」
「もー。どういうこと?待っちょーのに。」
わざわざ遠方の姉の家まで取りに行ったのに、猛省したママからもう一冊我が家に送られてきた。
なに?ママとしたことが、一体どうした?
思えばその頃からだよね。
否、本当はもう少し前から「あれ?ママ?」とは、思っていたのかもしれない。
思考回路にはないことだからな、「ママに限って」とすら、発想することもなく、当たり前に責めた。


あの手帳は年間15万円以上の顧客のママになら楽勝で来るノベルティではあるが、それを2冊となると、二つ返事と行くだろうか。
そこんところが疑問だったので、H化粧品店には帰省の折に「ご無理を聞いていただいたようで、すみません。」と、言いに行った。
2冊目が送られて来た時は、H化粧品店からのメッセージカードも入っていて、ママ宛の心のこもったお便りが寄せられていて、店主が従業員として入店してから社長のお嫁さんになり、やがて店主になるまでの何十年にも及ぶ一部始終を知っているママという上顧客への気持ちが溢れていて、長年のお付き合いの深さが伺えた。
「Rちゃんが入った時、奥さんに、あの子いいわねぇ、好きだわぁっ言ったら、息子の嫁に考えてるって耳打ちされてねぇ。嬉しかったよ。」って、ママが折に触れて思い出話に引っ張り出していたのを思い出す。


オークションに出品されている価格を見ると、800円くらいだった。
オークションに出品するのも未経験だし面倒だというのも確かにあったが、ママの変容への切なさを敢えて噛みしめるために、未使用美品のまま置いておくのかな、と、俯瞰で己を見ていたりもした。
ママは、この2冊目のパッケージもそのままに、メッセージカードを添え、ジャストサイズの封筒に入れ、ママのいつもの達筆な宛てどころと宛名、そして裏面の自分の住所と名前、本当に普段通りに記して寄越したので、「ありがとう」もなく、ただ、「なぜHさんにもう一冊請求したの?そもそもなぜお姉ちゃんに送ったの?」と、ひたすら責めた。



やはり、だ。
心のどこかで「今年のスケジュール帳にはきっと縁がない。それは、アレをリメイクするからだろうな。」と、気づいていた。
少し大変だが、気分的には苦にならない。
こういう作業が嫌いではない。
肩は凝るがね。
ママの編み物とはスケールが違うがね。


Ryancのお客様に、お手紙も引き続き書いていかないとな。