art-P capsule

フリーMC。2004年から映画とロックを作っています。ジャンルレスボーカルや表現を生業としている日々を記しています。2004年12月より毎日更新。

狭小楽園

rubenjuri2012-07-27

こっちはセガレのチビチビ期です。
一緒に暮らしていなかった合計2年の期間も、電話をしたら長くなったし、会ったら長くなるし、濃かったとは思うのですけれど、やっぱりこの2年が生涯で最も悔まれるのです。
てなことをさらりと言うわけですが、生んでからずっと密着して棲息するスタートが授乳も2年半という感じで、何だって躊躇なく言えます。
セガレも。
世間話から恋バナに移行する場合も、サラッと。一般論から持論まで。経験値も含めて。
今日は。
今日はサラッと泣きながら(こういう姿も頻繁なので)、「歌ってみて、ああ、この曲ってこういう意味のある曲だったんだぁ・・・って思いながら1曲通すってパターン、あるでしょ?」って訊くと、
「ああ・・・あるなぁ。」って。
調律するのが嫌なあまり、セガレが「ピアノやらせて」ってちびちび期に頼んでも許可しなかった元ダンの「ダメ」から一度も音楽をしたいと言わないセガレですが、最近、特定の友達ふたりとだけカラオケに行き始めました。
さりげなく手の届くところにエレキギターを置いてみたりしても音楽をしたいとは言わなかったのに。
「名曲とされる空気のような存在の楽曲こそ、そうでしょ?」
「ああ。」
口酸っぱく言われ続けたことが、いい大人になってから、はた、と、理解できるという長いレングスで、名曲は在るんだよね。
ってな種明かしだけは、いつも言わない。
泣いていると気にしている。
泣く種類が色々あるけど、どんな涙でも、気にする。
それはそれ。
話題は話題。



肝心な種明かしは、言わない。
感じてほしいぜ。
表現者
ストレートに伝えない。
だから音楽がそばにある。



サビから創ってるのももう解るようになってきただろ?



戦略的なのも。



「嘉事先生の時は」
セガレが突拍子もない感じでお別れについて切り出した。
サラリと。



無表情でテンション低く何かを発してみ。
と、ただ思うだけ。
頭蓋ん中でだけね。