art-P capsule

フリーMC。2004年から映画とロックを作っています。ジャンルレスボーカルや表現を生業としている日々を記しています。2004年12月より毎日更新。

OFF

rubenjuri2010-07-25

「おはようスーパーサイヤ人。」
セガレの部屋を、瞬間、見切れながら、寝起きで口をついて出た言葉にハッとした。
あー。発症した。粉霧はするけど、私自身は発症しにくいと思っていたのに。
トイレに直行して頭を抱える。
フラッシュバックする。パパの9人兄弟の中で一番重篤なart-P患者の叔父。
自身の店内で帳面をつけながら、チビチビな私の気配だけを感じ、真顔で、
「やぁこんにちはメルモちゃん。」
そのままお互い絡みはなく。
言い聞かせる。「それでも、四六時中、発症しているセガレやパパたち男どもとは違う。」と。
完全オフに、完全にOFFスイッチが入っているのかもしれなかった。
思えば、放蕩気味な男子の方が、常に発症していたように思う。
パパ然り。
気を取り直して、トイレから出て無言でセガレの部屋を見切れる。
昨夜、セガレに和朝食をリクエストされていたので、二膳作って遅い朝食。
私は占いに従って、お米の代わりにちまきでいただきました。
夕方。
夕飯をゆっくり作りながら、エンドレスで山Pの『カラフル』をかけッパに。

ナスの蒸しびたしを作りながら。ポテトサラダも。

「山P好きだった?」
「いや。この曲が好きなだけ。」
うたたんの日記を読んでいたら、聴きたくなった。まさに、この曲のような彼女の日々。
若さのまぶしさを讃えた詩を、A馬高校の職業人インタビューで伺った時に書き下ろして嘉事氏の作品の中で朗読した。
己のエモーショナルな表現は、細胞にめがけて粉霧する。
己の現身には、ほんの稀に、エンドレスで一曲だけ、与える。
同じ効果は得られるのだろうか。


ドラマのキャラを反映したかったのか、歌唱法は、山P本人のパーソナリティとはかけ離れて荒々しさも演出していようけれど、この曲は、迷いを赦し、その上での一歩をも推奨していく。


Pつながりってのじゃ、ねーから。