ホーランエンヤの帰省で、Mの第一声が、「やっと、juriが出逢ったカバン、連れて帰ってきたね。」だった。
でも、“コレ”っていう子が「juriぃ〜」って呼んでくれるってのは、そうはない。
この子も、もう、出逢って1年。
中はボロボロ。
で、チクチク縫い縫いしました。
アメリカ直買い付けのセレクトだから、本当に出逢いだった。
「juriが小物と出逢う時・・・。」
Mは、不敵に笑った。
やたらと、2フェイスの腕時計ばかり集めている時があった。
コメントにも度々、出てきた。
「M、コレ、いいでしょ。2フェイスなんだよね。」
「やっだぁ〜。アンタ、ヤバイねぇ。」
2フェイスの片方が取れちゃった、とか、いつの間にか腕になかった、とか、そんなコメントにも、Mは、「ふ〜ん。」と。
ああ反省する。
まただ。また相変わらずの反省会だけれど、進歩がない。
だって、出逢いが滅多にあるものじゃないから、反省した事なんてすっかり忘れて、肌身離さず、仕事にも持ってって、ボロボロにしちまう。
出逢いの旅なぞ、する気なんか、ないし。
もっと、大事にしなきゃ。
なんて言うと、Mが不敵に笑うかな。