「眠る時には腕を組むんだよ。眠っている時も、クールで硬派なんじゃんかぁ。」
“平凡”か“明星”か、どっちだったかな。LAZYが全員眠っている。「デイビーはいつも仰向けで腕を組んで眠る」って、コピーだったかな。
３年間、３回、島根県民会館大ホールにライヴに来たけど、デイビーだけに注目していたのに、生声は結局、聴いたことなかった。でも、とてもスレンダーで男前で、長い髪がつやつやでキレイで、繊細で、そう、何より、一言もMCしないところが好きだったのかも、そうか、あの頃から、私ってば、そうなんだな。
人前でおちょける事のない男性が好き。例えばパパみたいに、家族の前と人前とじゃ、全然違う、そんな男性。
小学生だったのに、デイビーにキュンキュンしていたのだろうね。
可愛いアイドルで売り出していたLAZYのみんなは、可愛い格好で、可愛いポーズで、寝転んで目を閉じていた。でも、デイビーだけは、仰向けで腕を組んで、足を肩幅くらいに広げて目を閉じていた。
目を、閉じて、いた。
愛の方舟で。
デイビー、ありがとうございました。
樋口宗孝さんのご冥福をお祈り申し上げます。
