art-P capsule

フリーMC。2004年から映画とロックを作っています。ジャンルレスボーカルや表現を生業としている日々を記しています。2004年12月より毎日更新。

キミへ

rubenjuri2008-10-25

最後の文化発表会。
小学校のPTAの広報部長の時もそうだったけれど、今回も、PTA会長からの抜擢で呼んでいただいた文化発表会部。
離婚の事実を打ち明けて、部長になるのだけは、今回は回避させていただいたけれど。
やってよかったです(助監のFIKっちがやったに等しいケド)。
画像は、3年生が最後に全員で合唱する、『春に』。


  ♪この気持ちはなんだろう
  この気持ちはなんだろう♪


将に、思春期のキミたちは、私たちがそうであったように、こう思いながら日々を過ごしているのだろう。
怒りも然り。
安らぎも然り。
それを想像し、また、目の当たりにした時、涙が止まらなくなるよ。
どうやってコーティングしよう。
或は、どうやって露にしてやろう。
何が、一体、できるのだろう。
きっと、何もできない。
でも、見つめていたいのです。


つい数ヶ月前、「オレンジ旋風巻き起こします!」と宣言した、テニス部部長のツッチーは、今日、生徒会の文化発表会長として、同じ演台に立っていました。
冒頭から、鼻をすすり始め、何も言えなくなるツッチー。
「がんばれ!がんばれツッチー!」
ボロボロに泣きながら、呟いている自分。
セガレは、いつも副部長として、そして、ダブルスのペアとして、ツッチーと力を合わせて頑張ってきたようです。
今日も背後で、何を思ってツッチーを見ているのだろう。
つい数ヶ月前、「感謝してる、ありがとう。」って、泣きながら私の手を握ったツッチーの母だって、きっとこの会場のどこかで嗚咽しているのだろうね。


キミたちがまぶしいよ、イライラするくらい。
ややこしくも素晴らしい思春期。
時にはその春を踏みにじる母を、許してくれとは言わないよ。
今夜も母は、ひとりでキミを想って泣いている。
助けを求めても届かない時もあるのだよ、私がキミにしてきた仕打ちのようにね。
いつも抱き合っていた。
今は出来なくなった。
でも、そして、アイコンタクトで繋がった。


ありがとう。
この切なさを、ありがとう。
どうしたらいいかわかんない責任を、ありがとう。
どうぞ、遠慮なく、時が来たら、捨ててください。
私が、キミにそうしたように。