クリスタル・ジェルのドラムセットを設えて、
そこに、とんちんと座っている。
お腹が減ったら、激しくドラム・ソロ。
友人Mが、漆黒のJeepで食事を運んでくる。
最初は、カツライスがいい。
世界で一番好きなメニュー、蒸し寿司は、二日目からで、以降、各お寿司やさんのローテで。
寒さに耐えきれない時、サスペンス・シンバルで鳴く。
Mは、あらゆる手を尽くして、防寒に努めてくれる。
温かいミルクティを、飲ませてくれる。
雨が降ったら、シンバルを被っている。
袖口をLR合わせ、「アルヨ、アルヨ、」と、アピる。
いよいよヤバいよとMは感じ取り、「何か欲しいモノはあるか?」と、訊く。
「アルヨ」と答える。
♪アラファット〜呼べ〜ば アラファット〜答える♪
歌い出す。
「大島紬を一反だけ仕入れるのをやめて、クリスタル・ジェルを買ってくれって、ママに何度も頼んだのに。」
中二に戻っている。
かっこいいだろ?クリスタル・ジェル。
トレモロは、雨音にも負けない。
私は幸せです。
セガレに会えたから。
ありがとう。
だんだん。