と、うたたんから贈られたアボカドとキウイ。
年に一度、彼女は私にアボカドを主としたフルーツたちを大量に贈ってくれる。
それに加えて今回は、彼女のお勧めDVDも添えられ、もちろん、手紙もくれた。
・・・クレヨンてー。
そんな可愛い人であーる。
次代を担うのは彼女なのであーる。
すごいことになるぜ。
午前中にコンダクター女史んちで打ち合わせして、一人きりのリビングで大の字で果てていたら、小学3年生の長男が塾から帰って来た。
玄関先から聞こえる声。
「じゅりちゃんだなー?来てるんだなー?」
誰がじゅりちゃんや。
あ、俺か。
「あ、やっぱりじゅりちゃんだー。」
あ、ども。おはよー。抱きしめてやろうかコラ。
「私物をここに置いてたら、全部捨てられるんだ。」
「ここは家族のリビングだけど、コーラスの練習もすればピアノ教室にもなるし、しょうがないぜ。管理するんだな。」
「ちっ。なぁ、じゅりちゃん、お昼ご飯、何食べる?俺、作ってやるよ。」
「いーよ。かーさんにもっと美味しいの、作ってもらうから。」
「俺だって料理、上手なのに。ご飯をケチャップでまぜて、チーズをかけて、チンするんだ。」
あ。旨そ。
「いーよ。じゅりは要らねー。」
で、女史作、ねぎまぐろ丼にありついたってわけさ。
いーだろ。
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