art-P capsule

フリーMC。2004年から映画とロックを作っています。ジャンルレスボーカルや表現を生業としている日々を記しています。2004年12月より毎日更新。

ちゃーうー VS MASUKO

rubenjuri2006-10-17

 伯父は親戚一同から“ちゃーうー”と呼ばれている。
 それは、“旦那”という意味。
 誰のちゃーうーかというと、勿論、伯母の。
 伯母は、ママの一番上の姉。
 因みに、“嫁”は、“いっそー”。
 我が親族にとってのいっそーは、ママのすぐ下の弟の奥さん。
 ママや叔母たちが、「いっそーが」と噂し出す度に、幼い私の頭ん中で、浜田省吾カップヌードルのCMソングを歌ったものであった。♪いっそーeasy♪って。


 当たり前のように喪服で通夜会場に行くと、黒装束の参列者側とは打って変わって、ちょいと様子のおかしい親族側の景観が目に入った。
 真っ黒な格好のママ。
 涙で目を腫らしたヒョウ柄ニット姿の叔母。
 デニム地に赤ステッチのJKTを羽織った叔父。
 その一角に一瞥をくれて、一番前で憔悴しきってやせ細った伯母のところへ。
 「おおjuriか」手を握り合い、お互いに泣きながら、棺へ。
 ん?
 四角い銀色の、あちらへ行く道すがらとあちらへ行ってからのお金が、沢山。顔だけ出ていて、あとは全てお金で隠れている。
 ん?
 初めて見たけど、なーんか、似てるのは見た事ある。


 な、シンクロ通夜でした。
 

 
 皆でお寿司をつつきながら話していたら、叔父がデニムJKTを脱いだ。インナーは、赤と白のチェックのボタンダウン
 うそだろ。
 故人の長男も、続いてJKTを脱ぐ。
 「T兄ちゃん・・・。」
 そこで初めてツッコもうと決めた己。
 「写メらせて。」
 それが、この画像です。
 「いいだろ、トムとジェリー。」


 やっぱりツッコむのやめた。
 うちの“バカ全国大会エントリー”母方大会は、まだ序の口なのだろうが。
 父方大会が、もっと凄い。
 なんだ、これは。
 いいのか?
 喪服はどうした?
 ママもお姉ちゃんも私も、常識人で本当に良かった。


 故人の次男か三男のどちらかわからないが(双子の為)、H兄ちゃんが、私を呼んで小声で言った。
 「Y坊(我が兄)、いつやったんや?」
 「えっとー。一昨年だわ。」
 『鉄腕夫婦』の本書いてる時だったから。
 「全然知らんかったんや。何もしてへんねん。」
 「急だったし、誰にも言ってないもん。いいよ。」
 「アイツ、変わった奴だったなぁ。」
 「そうだね。」
 我が家は女3人は普通なのですが、男二人がアートピーだったのです。
 「アイツ程変わった奴、知らん。」
 いやいや、兄貴は私の結婚式には目の覚める緑色のJKT羽織って来たけど、お悔やみ関係には喪服で来たぞー。


 ところで、故人の息子たち4人、全員カッケー。
 私のメンズの好みのルーツはこの4人にあったか!
 認識〜。
 やっぱ、ブラコンでファザコンかな。
 ついでにマザコンのシスコン。


 この4人くらいカッケー人、ちょっと、見かけないな。
 残念。