耐え忍んで耐え忍んで顔で笑い続けた自治会夏祭りの後先の事が、全て終わった。
MCしている間だけでいいところを、終始、MCのモードを保って来た理由がない訳ではなかった。
自治会役員以外の住民の方々の前で、鎧を脱ぐところを見られたくなかったということもある。
早く今期を乗り越えて、クライアントとしての自治会様と、一塊のMCとしての自分に戻りたい。
やっと、私自身の自治会夏祭りを終え、虚しさに脱力しつつ歩いていたら、後ろからバイクが徐行して追いついたので、またがる人を見ると、
「先月の夏祭り、お疲れさん!」
住人のおっちゃん。
「あー!ありがとう、でも、私が一番楽しんでるから。」
「今年の祭は特別よかったやんかー。」
「今年は役員もあたってんねん。皆にゆーとくわ、喜ぶわ。今年は皆さんにいっぱいそう言われたんや。よかったわ。」
「そやけど、ビンゴは当たらへんなぁ。リーチにはなんねんけどなー。ま、それがおもろいねんけどな。じゃーな。」
これでいいんだ。
おっちゃんが今日、労ってくれたのは、準備期間から今日までの事なんだって、解釈してもいいっすか?
だって、そんなタイミングで現れたもん。
手放しで脳天気に喜んでるフリ、終わり。
明日からは、本当に、労いの言葉をいただいたら、大喜びします。
そんな頃には、大好きな真夏が終わるようです。
今年もいっちゃうのか、夏よ。
おっちゃん、ありがとう。
皆さん、ありがとう。