art-P capsule

フリーMC。2004年から映画とロックを作っています。ジャンルレスボーカルや表現を生業としている日々を記しています。2004年12月より毎日更新。

Men’s

rubenjuri2006-02-24

 昨夜の食後に、息子が「もーないの?」と、訊くので、「ん?んー。まぁ、あるよ。」と、答えた。
 探しに行った息子がすぐに戻ってきて「かーさんの明日の弁当かよ。」
 「ん?んー。まぁ、でも、いいよ。」
 「や、じゃあ、いいわ。」
 「いいってー。明日作るの面倒くさいから横着しただけだし。朝、作るし。」
 「・・・どうしよっかな。」
 「今回は食材がなくてこうした訳じゃなくて、マジ、横着しただけ。ママ食材が今なら幾らでもあるんで。」
 「中途半端に残しても意味ないよな?食べるなら全部食べていいんだね?」
 「うん、いいよ。」


 早々とピント(弁当箱)に詰めていたから、要らぬ遠慮をさせてしまった。


 

 今宵の食後。
 洗い物をしていたら、息子は徐に私のクローゼットを物色し始めた。
 遠目に見ていたら、奴はどんどん私の小物を出して試着していく。
 メンズの数々は勿論、ママ編みチョーカーに至るまで(グレーは首に、赤は頭に)。
 「ちょっとー。借りパチすんなよー。」
 声をかけると、鏡に向かって色んな角度からチェックしながら、
 「このゴーグルかけて自転車で○○町まで行くイメージしてるんだけど、ああ、いいなぁ、うん。明日借りるわ。」
 「はぁ?」
 はぁ?
 こいつ、思考回路、似てるなー。
 ええ?そっち側にも発症かよ。



 気付けば、ちゃっかり自分の明日の外套の上にゴーグルを置いている。
 送り出す前に「PPFMのなんだからなくすなよ!」って言わないと。