art-P capsule

フリーMC。2004年から映画とロックを作っています。ジャンルレスボーカルや表現を生業としている日々を記しています。2004年12月より毎日更新。

社長でありお兄さんと、しごと。

rubenjuri2015-12-09

作品とは己であると心得よ・・・。
帰路で識る。
改めて認る。


スタジオ社長と仕事終わりにラーメン屋さんに入り、ワンクッション置くつもりだった。



あの日を思い出す。
10年前。
若かったTakashi氏のギターと8つ上のお兄さんのギターを聴き比べて選ぶミッション。
彼とお兄さん
私と兄
両方、同い年の構成で、兄を慕って書いた曲だけに、大人のギターに咽び泣くほどの自分にドン引きし、まだまだ尖っていたTakashi氏の方を選んだ。


同じ道を帰る。
また、泣いている。



仕事の前にはヤバかったけどプロだから何事も無い感じにもちろん滞りなくお勤めした。
社長もプロだ。
いつものように、和気あいあいと進めていく。
フィットネスクラブのナレーション。



クライアント様がお帰りになり、引き続き、何事も無い感じにしたけれど。
心の中は。
「juriさん、ラーメン行くか?」
こんなことは初めてだ。
お兄さんは
いろいろ教えてくれるけれど、
そうなんだけど。



これは遡り更新で
一週間フリーズしていたので
そしてまだ
涙は止まらないので。



「美味しかったですね」
「うん。美味しかったな。juriさん、俺、スタジオに電話忘れて来たから道教えるけど、ここ、ひたすらまっすぐや。見慣れた道に出るからすぐに。」



非常にムラのある、そして多分とても低速の。
地元に戻るくらいのところで、横に社長が並んだ。
お互いに窓を開ける。
「あったわ、スタジオに。」
真顔のまま、私を置いて社長はとっとと遥か向こう。



やるべきことをやるだけだが
しばらくは
こんなかんじだろう



作品とは
己であると
識る。