齢80を超えてからの転居とは、避らぬ別れを意味するというのか。
それを笑顔で語り合う同窓の男児16名。
会話を聴かなければ、まさかそんな話題だとは思えもしない清々しい笑顔。
握手を固く交わしたり、肩を抱き、叩き、酌み交わす。
贈り物を開封すると、高価な記念品などではなく、いつかどこかで撮った全員の集合写真。フレームに2枚。
全員が満面に笑っている。
その写真を囲んで全員が満面に笑っている。
それを少し離れて一部始終見ている青二才の俺が、ひとり、泣いている。
何故涙が出るのか。
光景が
空間が
気が
みなさんの存在そのものが
長年目の当たりにしてきたみなさんの絆が
ありがたくて
ありがたくて
素晴らしかったのです。
ありがとうございます。