art-P capsule

フリーMC。2004年から映画とロックを作っています。ジャンルレスボーカルや表現を生業としている日々を記しています。2004年12月より毎日更新。

プロローグ

rubenjuri2011-01-26

開店前の、テーマと共に流れるナレーションが聞けなくなると思うと、寂しい。
春。新卒でアパレルに就職し、配属された店舗でトレーニーとして初々しく居られたのはほんの束の間で、夏には米子サティ店の店長として、同期で最速でおっ放り出された。
おっ放り出された。将にそんな感じだった。
半端ナイ重量の鎧を着て、猫の額ほどの広さの店舗を精一杯作っていた。
テーマは本当に良く出来ている。
朝の、あの時間帯には、この上ない楽曲になっている。
「うまれたてのあさ。まばゆいひかりにつつまれて・・・云々。」
うっすらと笑みを讃えた表情でレコしたのであろうナレーションが優しく重なる。
今、お客様をお迎えするにあたり、私たちだけが、平常心の中のスピリッツをゆっくりと呼び覚ましていくのだな、なんて、そんな心境になったのだったっけか。
奥底にある重圧に静かに打ち勝つ準備をせよ、と、諭しているような、曲。
私は当時から大好きだった。
20年の時を経て、現在のデベロッパーに異動した当初、まだ変わらずこのテーマが聞こえてきた時、どれだけ驚き懐かしかったことか。
同時に、イオン規範宣言を続いて聞いた時、これが外資系が関わる企業だろうか?と、がっかりした。
サティ業態を全てイオン化するということが、切なさや感傷以前に、逆行しているような不安を感じて、憂う。


入手して、個人的にiPhoneで聴きながら開店業務する?
そうするか。
入手ルートは?
入手手段は?