art-P capsule

フリーMC。2004年から映画とロックを作っています。ジャンルレスボーカルや表現を生業としている日々を記しています。2004年12月より毎日更新。

メリーウィドウ語録

rubenjuri2009-06-19

数々の疑惑と憶測が先行し飛び交う渦中の2〜3年前、まだ発足して間もないさんでぃのオフ会@Amiで、
「○山○事と○広○夫の最後の女、juriです。」と、挨拶してみた、juriです、こんばんは。
あまりの破れかぶれさに、「じ、自分で言いやがった!」と、畏弟umeがシャウトしたのを、昨日のことのように憶えております、juriです、こんばんは。


今日は、その後者のメリーウィドウに、またまたバッタリ出会いました。
遠くから気づいて笑顔で近づいてくる、美貌の未亡人。
「会う時は立て続けによく会うものねぇ。」
彼女の雰囲気が、今日は少し違った。
髪型・色・出で立ち。
「だけど、凄いわ。旦那を捨てて、頑張って輝いて生きていくのね。」
人聞き悪っ!!
「主人はね、芸の為なら女房も泣かすタイプのひとだったからね。」
どこがやねん!いっつもふたりで和服で一緒に居たじゃないかっ。
「色々あったのよ、色々あったけど、わたしたち、同じモノ作りをしていたからね、なんとかやっていけたのよ。」



・・・そう。わかってます、だから、憧れたのです。同じ、墨の世界で生きる壮絶さ。
愛がなきゃ、できないってこと。
凄過ぎる。



「言われたのよ。亡くなってからますますラブラブねって。」
わぁ。素敵な言葉。
しっくりくる表現だなぁ。そう、いつも、後ろで支えていらっしゃるって感じ。うん。居る。



「それにしても、いい子よね、あの子。うちも一人息子だからわかるの。あの子が居るから、頑張れるでしょ?」
ほんとうに、今のこの人には、離れて暮らすご子息の存在が支えなのでしょう。



私が最後に先生に会ったのは、或る年のバレンタインの時期。
病院にチョコレートを持ってお見舞いに行ったら、一時退院していて、「来て。来てくれなきゃダメだ。歩いて来て。絶対来て。」って、子供のようにダダこねるから、遠かったけれど、伺い慣れたお宅に歩いてたどり着いた。
此処んちのお庭で彼のモデルをしたり、楽しくお茶しながら打ち合わせをしたり、日だまりの空間だった。
「ねぇ、お茶、煎れて。紅茶がいい。お菓子も出して。チョコも食べる。」
この日もふたりでいろんな話をしていた。
そしたら、帰宅して、玄関にあるブーツを見てだろう、奥様はそーーーーっと、入って来た。
「もー。やだぁ。アナタなのね!?どこの女性が来たのかと思ったわぁ。」
「あ、おかえりなさい。お邪魔してます。」
それから、三人の楽しいティタイムが、随分と長く繰り広げられました。



あのひと時があったから、妙に納得しているのかもしれません。
居なくなるのは突然でしたけれど、不夢不無の時みたいに、取り乱さずに居られた。
最期まで和な男で、男前で、ありがとうございました。
ちゃんと、言っていませんでしたから。
なんだか、こんな、展開。


画像は、現上司にもらった、誕プレ誕プレわーーーーーー。