元気そうな声と病み上がりっぽい顔。
でも安心した。
デコピンって、痛いとききますが、本当でしょうか。
気がかりがあって、いきさつとか、現状とか、そんなことを一切きかないし、気にもならないから、でも、今夜は起きていて、待機して居てやろうと思います。
「今夜は徹夜するつもりだから。ひとりじゃないよ。安心しておやすみ。」
この一言で、眠れているようです。
一途だからこそ破天荒で猪突猛進。そのままでいいよ。側に居るから。
「会いたかった。」
「会えるよ。とんでいくから。明日は完全オフだよ。今夜から一緒だよ。」
誰にも頼れないキャラだからこそ、私にだけは、泣きじゃくって甘えている。私なんかよりずっと自立しているのに、何を決めるにも決断前に報告してくる。
色々と説明する。だから、ただ、耳を傾ける。
「落ち着いた。ありがとう。」
「わかった。でも、我慢しないで。呼べば行くから。大丈夫だよ。」
言わなかったけれど、自己分析が出来ている分、大丈夫だと思う。
でも、今夜と明日は、すっかりフリーで居てやろう。
松江では、きちんと報告した。
ママは心から「良かった」と言い、安堵の表情を見せた。
「まだ若いのだから」
本当にそう思う。
良かった。
兄貴も喜んでいると思う。
時は流れていく。
そう思えない時もあっただろうね。
「juriさんの映画の主人公は、アナタがモデルなのじゃない?」
そんな会話がどこかであったのだってね。
ただでさえ回りくどい表現しかできない。だから。
だから、そろそろ、やるよ。
今夜は
マクロな中の一個でありつつ
キミの為だけの私でいるよ。