art-P capsule

フリーMC。2004年から映画とロックを作っています。ジャンルレスボーカルや表現を生業としている日々を記しています。2004年12月より毎日更新。

お茶子は半幅帯

rubenjuri2009-05-23

MCとお茶子を仰せつかった、第一回さんだ落語会が終わりました。
一重の大島を着たいけれどステージではダメかしら?と、思ったら、逆でした。
着られてよかった。
ママが心配して、本番中にも着信。出られる訳がない。
キーラーゴに移動しての打ち上げ中にも、着信。
外に出て折り返すと、無事に終わったと聞いて、安心していました。
一昨年の『千丈寺湖 月見の夕べ』を最後に、以来、和服発注がなかったから、心配していたようです。
「黒の大島でも良かったの?それなら良かった。ミャンちゃんは、13誕生の着物も黒を選んで、私はまだ13歳だし可愛い色にして欲しくて、勝手に反物をゆのしに出したら、腹立てて、13誕生なんかしないって言って、まーーー、ほんとにキコ(頑固)なったわ。でも、ゆのしに出してしまって、もう売り物にはならないかと思ったら、次の日に売れたよ。だって、可愛かったもん、あの反物。」
知ってるよ。
あれ、レモンイエローで、可愛かったよ。
でも、ひねくれてるから、本心とは違う言動をするんだ。
13誕生、やりたくてしかたなくて、ママが選んだレモンイエローの着物、着てみたくて、でも、勝手に決められたのが凄くいやだった。
時期が過ぎても、なんなら今だって、13誕生が出来なかった事、後悔してるよ。
「それ、ヤダ。」って、チラ見しただけでそう言ったから、柄は全然憶えてないけど、あのきれいな可愛いレモンイエローは、脳裏に焼き付いて離れた事はない。
「ほんとにミャンは扱いにくい難しい子だわ。」
いいですか、それはね、ママがそうしたんだよ、そう育てたんだよ。


自分から電話してきて「何か用か九日十日、今日は23日。」と言う、ですっかりお馴染み、B会長が、5年以上前に私に「座れ」と座らせて言いました。
「なぁ。キミは、例えば、さわやかなレモンイエローのサンドレスとかは、着ないのか?」
フラッシュバックしました。
「着ません!もっすご、もっすご似合いますけど、着ません!!」
クールなB会長の大爆笑をみたのは、最初で最後です。
あーあ。こんな女に誰がした。


この、黒の大島と半幅帯は大好きです。ママに逆らったわけではありません。
でも、思えば、あの頃から何にも進歩していない。
何なら、これから高齢になるにつれ、そのひねくれた部分がデフォルメされて、厄介なコトになっていくのだろうな。
あー。ジジー。早ぇーよ、手綱離すの。
ほんの稀に、此処に記す“思い”の部分も、本心と裏腹なコト、ありますよ。
なんだ、このカミングアウト。



えっと、とにかく、お茶子という大役を仰せつかり、本当にお勉強させていただきました。
ありがとうございました。


実行委員会の打ち上げでは、umeムーヴメントのステッカーを「欲しい!買う!」と、言ってた人が10人いました。
落語会も大成功、花火も成功ですね。