歴代スタッフ全員が、空耳だとは思っている。
でも、今日は、ビュ−ティと同時に声の方向に振り返る。
「今?」
「はい。こんにちはって。」
「そうそう。」
直ぐ後に警備室に呼び出され、浮かない顔で帰ってカウンターの中に入ると、スタッフしか入らない場所に、画像の四葉のクローバーが置いてある。
「ねーねー!!これ?知ってる?」
「エ?なんですか?知りません!!」
降りてきた?天使?居る?
「juriさん、なんかいい事ないですかぁ?」
なんて、いつも言ってくるビューティも、嬉しそうだな。
夜。
造形のY田邸にて、週末の野外イベントの最終打ち合わせ。
大事なところで、MCオファーの電話応対に追われる。
私だけ、何にも分からぬまま、鍋をつつく。
「で?映画美術で相談があるんじゃなかった?」
と、Y田女史が切り出し、
「そう!!!」
これが運のつきで・・・
Y田一家が私の持ち込んだ相談についてあーでもないこーでもないとバトルを展開し始める。
畏弟うめが、たまに建設的な意見を挟む。
本日入籍ラブラブAラキダが、新妻の前でウキウキと口と手を挟む。
「ゴメン、眠たくなった。」
ウトウトし出した私は、横たわる。
「誰の為やねん!!」
と、Y田女史。
でも、ダーリンY田のやり方、採用かもね。
今日も、Y田家を食い逃げにて退散。