接客後、お会計を済まされ、お客様は仰った。
「あなた、いつからいらした?」
「オープンからおります。初めてお目にかかりましたね。」
「ね。たまたまいらっしゃらない時ばかりに来ていたのね。これからはあなた、よろしくね。」
メンバーズ・カードの処理をしながら、常連様だと了解して、この会話となった。
接客中も目を見て「ありがとう」を何度も仰った。
私は本音を心を込めて申し上げていただけだった。
「何故わかるの?そう、若い時からそうなの。ありがとう。」
先日、姉が言った。
「アンタは買いより売りの仕事がいいのにな。」
「でも、そうも言ってられない。」
「まぁ、戦力を求められるうちは、何でもやれば?精々ハントされなさい。」
でも、アパレルだけは、辞めたくない。
ママは、電話口で言った。
「楽しめると言うなら、やればいい。」
はーい。
とりあえず、コールスローを、いっぱい食べる為に。