art-P capsule

フリーMC。2004年から映画とロックを作っています。ジャンルレスボーカルや表現を生業としている日々を記しています。2004年12月より毎日更新。

尊い吸収期

rubenjuri2018-10-04

ホームドラマにこそ演技力は必要だ。
思春期から抜け出る直前にもかかわらず、姉弟の取っ組み合いやじゃれ合いや意識のし合いを、コメディ要素のメリハリの対極に、一瞬の愛を垣間見せる台本の行間を、当時の若い俳優やアイドル歌手は見事に表現する。

今じゃだれが出来るだろう。
設定すら、ないかもしれない。
忙しかった当時にリハーサルなどなかっただろう。
奇跡の重なりで芸術はできるのだ。


評価などあってもなくても
飄々と当時のアイドル歌手はやってのけ、執着なくステージに戻る。
芝居をたくさんしてほしくても、当人は歌い踊る。
そして何年も何十年も芝居から平気で遠ざかる。
才能とは
自分ではきづきにくいものだからだろう。
肩書きなんて何故あるのだろう。
ジャンルは便宜上のもので、
それで、
それだけでいいのじゃないだろうか。


ひと回しで多少噛んでもリアリティは消えない。
すごい時代があった。
素晴らしかった。
9歳、10歳のインプット時代。